深遠なるフーディ

Gucci、Balenciaga、Sacaiが人生の思索をうながす

    フーディは聖なるマスト アイテムだ。雨風から守ってくれるから。ビーニー代わりになるから。自分の考えをポケットに入れておけるから。毎日役に立つから。そう、フーディには、尽きせぬ用途に応える豊かなバラエティが揃っている。だから、今シーズンはフーディに頼ろう。

    画像のアイテム:フーディ(Balenciaga)

    Balenciagaでさえ、クラシックなグレーのフーディを提案する時代になった。

    画像のアイテム:フーディ(Loewe)

    アートとテクニックのデザイナー、J.W. アンダーソン(J.W. Anderson)がその美学を見せつけたLoeweのフーディ。「The Lord of the Flies」フーディに心地よく包まれながら、道徳について、自然界について、人生の意味について思いを巡らせよう。

    画像のアイテム:フーディ(Noah)

    かつて海賊が攻撃をほのめかす旗だった「Jolly Roger」だが、このフーディの上ではいたっておとなしい。ただし、これを着て誰かに迫るつもりなら、話は別だ。

    画像のアイテム:フーディ(Sacai)

    『ビッグ・リボウスキ』のデュードが愛した絨毯の行く末を嘆く人のために、Sacaiがフーディを作ってくれた。漠とした引用から連想の翼が羽ばたく。

    画像のアイテム:フーディ(Helmut Lang)

    時として、ラグジュアリーは洗練され過ぎている。ペンキの飛沫など散らして、力むことなく、仕事の合間の休憩を演出してはどうだろう。

    画像のアイテム:フーディ(Eckhaus Latta)

    モンドリアン(Mondrian)のアートを着ることはできないが、それに近いことはできる。マスタード、クリーム、ブラック…。アース カラーと幾何学とを組み合わせてロサンゼルスの雰囲気を感じさせるのは、Eckhaus Lattaならではの技。

    画像のアイテム:フーディ(Gucci)

    MAISON DE L’AMOUR — 愛を謳うブランド。そう名付けられたシェニール フーディには、威厳と快適性が等しく共存している。だが、無条件に愛を交歓できるのでなければ、満ち足りた心地よさも諦めることだ。SINE AMORE NIHIL — 愛のない人生に意味はない。

    • 翻訳: Yoriko Inoue
    • Date: February 4, 2020